あさのことば 2022年10月28日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

山中恵一(東京恩寵教会協力牧師)

山中恵一(東京恩寵教会協力牧師)

メッセージ: あの男を呼んできなさい



 「あの男を呼んできなさい」。イエス・キリストはそう言って、御自分に救いを求める目の不自由な男性を呼び出し、その目を癒されました(マルコ10:46-52参照)。「キリスト教を信じるとはどういうことなのか?」それは、「イエス・キリストによって呼び出されて、見えなかったものが見えるようになることだ」、そんな風に言うことが出来るかもしれません。

 呼び出された男性の目が開かれた時、真っ先に飛び込んできたのは、イエス・キリストのお顔だったに違いありません。そこにあった顔とは、神の独り子の顔。そう、彼は開かれた目で、「自分を救う神がいる」、そのことを目の当たりにしたのです。

 イエス・キリストを通して目の当たりにする神。それは、助けを求める自分の声を聞き上げ、自分の弱さに心を重ねて下さり、自分を助けることを願いとしてくださる神です。「ここには確かに私を救う神がいる。」この世界で救いの神を見出し、これから先の人生を歩むことができるとしたら、その人は希望に輝く未来をも見出すことができるでしょう。

 キリストは、目の不自由な男性を呼び出した時にこう言われました。「何をしてほしいのか?」キリストは、この日、あなたを呼び出し、同じように問いかけておられます。「何をして欲しいのか?」もし、この問いかけに、「神様の救いを目の当たりにしたいのです。」「私を救ってくださる神様を見出したいのです。」、そう願うなら、その目は開かれます。その時そこには、あなたに心を配り、あなたの幸せを心から願っておられる神が、確かにおられます。

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