あさのことば 2022年10月 4日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(東京教会牧師)

野島邦夫(東京教会牧師)

メッセージ: 非難の中の福音 3.外側、内側



 いかがお過ごしでしょうか。東京教会牧師の野島邦夫です。
 イエス・キリストと聞けば、私たちはすぐに、「愛に富んだ優しいお方」というイメージを思い浮かべます。この方が、時に、非常に厳しい非難の言葉を口にされます。マタイによる福音書第23章が代表箇所です。今回のシリーズでは、この章から幾つかの言葉を選び出して、イエス様の非難の意図を学んでいます。

 ここでの批判相手は、当時、聖書研究と実践に最も熱心だった律法学者とファリサイ派の人々です。なぜ彼らを、イエス様は、激しく批判されるのでしょうか。彼らは、「外側は人に正しいように見えながら、内側は偽善と不法で満ちている」、いわば「白く塗った墓」だからです。27、28節。

 外部から、人の内側・心の中は、非常にわかりにくいですが、外側・言動は、すぐわかります。内側の醜さを隠して、外側だけ善人ぶることを偽善と言います。彼らは偽善者だ、とイエス様はこの章で繰り返し言われます。

 外側で人を判断する。例えば、顔つきなど目に見えることで、知的能力など周囲が評価できることで。これは、社会では普通のことでしょう。しかし、人が生きる上でもっとも大切なのは、神は人の内側をまずチェックされる、と知ることです。

 内側がどれほど正しいか。まず、自分で自分の内側・心の動きをチェックしましょう。これを自己吟味と言います。これが、キリスト教への第一歩です。

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