ご機嫌いかがですか?神奈川県茅ケ崎市にあります湘南恩寵教会の牧師、坂井孝宏と申します。
先日、こんな質問をいただきました。その方は、ご自分が幸せだと感じないというのです。でも、客観的には、幸せそうに見えるだろうとも自覚しておられる。夫婦で安定した仕事があり、子どもも真面目に学校に行っている。生活も困ってない。欲しいものを買い、食べたいものも食べている。でも、幸せだと感じていない。
それで、仏教を学んでみようと思うんだが、とおっしゃるので、いやいや、せっかくですからキリスト教に、とは思いますけれども、それはさておき、こういう方のことを皆さんはどう思われますでしょうか。ぜいたくな悩みだと思う方もいると思います。でも、何か共感できるという方もおられるかもしれません。
こういう話って、なかなか、その、会社や近所の方とはできないものですよね。でも、でも本当は、自分もこういうことを話したいんだと、そういうふうに思っている方は、案外多いんじゃないでしょうか。
物質的な幸福っていう意味では、もう十分なんだと。でも、何かが足りない。何かが足りないんだけど、何が足りないのかが分からない、という。聖書に、有名な「ザアカイの回心」という話があるんですが、そのザアカイという人が、まさにそんな感じだったんですね。何かが足りないけど、何が足りないのかが分からない。それでいつも、イライラしている。でも、彼は、イエス・キリストに出会って、すべての答えを得ました。皆さんはいかがでしょう。