玉井宣行（所沢ニューライフ教会牧師）

メッセージ： 隠そうとする心

　ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宣行です。
　ここ数年、規則や法律が捻じ曲げられている数々の現実があることを思わされます。特に、国家という組織が誤った判断をした場合に、そのことが、ともすると闇に葬られるという事例が跡を絶たないからです。このような事例が増えれば増えるほど、世の中で、一生懸命に真実を追求しようとしているまじめな一人ひとりの、真実に対する思いが薄れてくるのだと思います。

　そのような社会の中で悩んでいる人たちに、聖書はキリストの言葉を語っています。「施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。…そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる」（マタイ6:3-4）。人から喜ばれる施しという行為をするときは、右の手でそれを行ったならば、左の手に知らせてはいけない。

　つまり、人から喜ばれることは、人目につかないように行いなさいと言われます。なぜならば、隠れたことも含めてすべてのことを見ておられる神が、「よくやったね」とねぎらってくださるからです。

　良いことも悪いこともすべて見ておられる神がいることを知っているならば、真実を隠そうとすることが、大きな罪であることを教えられるのです。この神の存在を信じて生きる時、わたしたちは、真実を明らかにする者へと変えられるのです。