ご機嫌いかがですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
きょう5月28日は、「国際アムネスティ記念日」です。国際アムネスティは、様々な人権侵害に苦しむ人たちを応援し、世界から人権侵害がなくなるよう活動する団体です。あらゆる政治思想や宗教からも独立した団体ですから、もちろんキリスト教からも独立しています。
キリスト教会には、人権擁護に携わってきた歴史もありますが、逆に教会の権威が人権侵害に加担してきた現実があることも、謙虚に認めざるを得ません。残念なことですが、神ではない人間が、あたかも神のようにふるまうときに、人権侵害は起こります。
聖書には、孤児や寡婦、寄留の人たちなど弱い立場の人たちを保護する様々な掟があります。しかし、逆に言えば、その掟の存在そのものが、人間が、弱い人々を軽く扱っている現実を示しているように思います。それほど根深い罪をもつ私たち人間ですから、人権侵害には、過剰なほどの意識が必要に思います。
今日の聖書の言葉・・・「主はこう言われる。正義と恵みの業を行い、搾取されている者を虐げる者の手から救え。寄留の外国人、孤児、寡婦を苦しめ、虐げてはならない。またこの地で、無実の人の血を流してはならない。」旧約聖書エレミヤ書22章3節