あさのことば 2021年3月23日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(草加松原教会牧師)

川杉安美(草加松原教会牧師)

メッセージ: 信仰によって



 ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
 私は教会に通うようになって、聖書の教える恵みを知るようになっても、それが自分にも当てはまるのかどうか、分からなくなることがありました。そんなとき、ヘブライ人への手紙4章にある言葉に出会いました。4章2節、3節です。「わたしたちにも彼ら同様に福音が告げ知らされているからです。けれども、彼らには聞いた言葉は役に立ちませんでした。その言葉が、それを聞いた人々と、信仰によって結び付かなかったためです。信じたわたしたちは、この安息にあずかることができるのです。」

 ここで言っている「彼ら」も「わたしたち」も条件は同じようです。つまり、聖書の教え、福音を告げ知らされたということです。ところが彼らの方はその言葉を自分のことだと信じて結び付けることをしなかった。それに対して、わたしたちはそれを自分のことと信じて結び付けた、ということです。違いは、聖書の教えを自分のことと信じて、自分の問題、自分に関することとして結び付けたか、それとも自分と結びつけなかったかということだけです。

 ですから、聖書の教える恵みが自分に当てはまるかどうかと悩むのではなく、自分のことだと信じることだったのです。結局それが信仰ということでもあります。ある人はこんな勧めをしました。聖書の教え一つ一つに手をおいて「これは私のことだ、この約束は私のためになされたものだ」そのように主張しなさいと。本当にそうだと思います。

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