いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
ある有名なミュージシャンは、「天国はない」と歌いました。返す刀で「国なんかない」とも言っています。確かに国や宗教のために憎しみや戦いがあるくらいなら、そのようなもののない世界を想像してみる方がいい、という言葉にはうなずかされます。
ところで、このミュージシャンの言葉の前提となっているのは、恐らくキリスト教の教えです。そしてキリスト教の教えの土台になっているのは、イエスご自身の言葉です。では、イエスは天国についてどのように語っているのでしょうか。聖書にはいくつかそのような教えが記されています。
今日は特に十字架刑を前にして語られた言葉を確認します。「わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。」(ヨハネ12:32)謎の言葉のように聞こえます。ただ細かいことを省きますと、イエスが言われているのは、みんなが神と共にいることができるようにする、ということになります。
私たちは普段、神が近くにいる、とか、神が自分を見てくれている、とあまり感じられない生活をしているかもしれません。むしろ、自分はいつも一人で、すべては自分の責任だ、うまくいかないのもみんな自分のせいだ、と考えてしまっているのではないでしょうか。でもイエスは、そんなあなたを神と引き合わせる、神が見守ってくれていることがわかるようにする、と言っているのです。そしてこれは憎しみや戦いとは全く関係ない、平和な言葉です。
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