あさのことば 2021年3月 4日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

メッセージ: 鬼滅と聖書(5)〜罪を滅ぼす救い主



 おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
 今週は、今大変人気の「鬼滅の刃」(ジャンプコミックス全23巻・集英社)という作品に触れながら、聖書のお話をしたいと思います。

 「鬼滅の刃」とは、主人公の少年・竈門炭治郎が鬼となってしまった妹・禰豆子を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く物語です。鬼とは、人間から変異して生まれた、人を食する生き物です。そもそも鬼には鬼舞辻無惨という鬼の始祖がいて、その無惨の血が人に入り込むことで、人は鬼へと変貌するのでした。鬼はその勢力の拡大を狙っている。それに対抗して、その鬼のリーダーである無惨を倒し、鬼のいない平和な世界をもたらし、人々が幸せに暮らすことを主人公たちは願っていたのです。タイトルの「鬼滅」とはそういう意味です。

 聖書には、神様が御子イエス・キリストをこの世に送り、そのイエス様が十字架で死なれたことが語られています。それはまず、私たち人間の代わりにイエス様が神の裁きを受け、私たちの罪を赦すためでありました。しかしそれだけではありません。イエス様が十字架にかかられたのは、私たちの内に働く罪の力を滅ぼして、その力から私たちを解放するためでもあったのです。

 私たちは罪の赦しが与えられても、心の内になお根深く残る罪の力、怒り、憎しみ、妬みなどがあることを知っていると思います。イエス様は、そういう私たちの心にある罪の力を滅ぼして、私たちが罪から解放されて幸せに生きるためにも、十字架にかかってくださったのです。

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