いかがお過ごしですか?川越教会牧師、木村恭子です。
今回は「神のかたち」について考えます。
前回ご紹介したウェストミンスター小教理問答、問4の神の御性質に「存在、知恵、力、聖、義、善、真実」という表現があります。これが神の持っておられるよき御性質であり、神のかたちと言い換えることもできるのです。神は、これらのよき御性質を無限、永遠、不変に持っておられます。そして神のよき御性質の一部が、神のかたちとして人間に与えられている、という理解があります。神のかたちに創造された人間である私たちにも、神のよき御性質がよきものとして与えられているということです。
もちろん人間は、無限、永遠、不変ではありませんから、与えられているよきものにも限りがあります。また人によって、与えられているよきものの具体的な内容や、量にも違いがあるでしょう。
ですが、すべての人に、必ず何らかの神のかたち、よきものが与えられている、ということでもあります。よきものが何もない、という人はいないのです。
そういう目で自分の周囲を見回しますと、それぞれの方のいい面が見えてくるのは不思議です。そして、一人ひとりが今まで以上に価値ある、大切な存在と感じられます。聖書の言葉「そのあなたが御心に留めてくださるとは、人間は何ものなのでしょう。」(詩編8:5)