キリストへの時間 2019年5月5日(日)放送  キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

唐見敏徳(忠海教会牧師)

唐見敏徳(忠海教会牧師)

メッセージ: 神の定めたもう休み

 おはようございます。広島県竹原市にあります忠海教会の唐見敏徳です。月日の経つのは早いもので、前回お話をさせていただいてから、1年以上が過ぎました。「キリストへの時間」をお聞きのみなさん、おかわりありませんか。

 今日は5月5日。ゴールデンウィークです。番組をお聞きのみなさんはどのように過ごしていらっしゃいますか。よい休日になっているでしょうか。そうであることを願っています。仕事の事情などでまとまった休みが取れないという方もいらっしゃるかもしれませんね。今日は休むということについてお話ししたいと思います。

 休むということについて聖書が最も直接的に語っている個所は、十戒の第4戒「安息日を心に留め、これを聖別せよ」です。ここには休みについて考えるときの基本となる指針が示されています。

 この休みに関する戒めの興味深いところは、他の戒めとは異なって、なぜこの戒めを守らなければならないのかという説明がついていること、そしてその説明が二通りあることです。出エジプト記と申命記の二つの書物に記されています。実際に読み比べてみましょう。

 出エジプト記の方はこうです。「安息日を心に留め、これを聖別せよ。6日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、7日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。6日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、7日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。」(20:8-11)

 なぜ休みが必要なのかということについて、出エジプト記では、主なる神がそうなさったからだと教えています。主なる神は6日の間に、天と地と海とそこにあるすべてのものをお造りになり、7日目にお休みになった。だから神のかたちに似せて造られたあなたたちも、同じように主にならって、何であれ6日の間働いて、7日目を安息日として休みなさい、ということですね。

 これに対して、申命記ではこのようになっています。「安息日を守ってこれを聖別せよ。あなたの神、主が命じられたとおりに。6日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、7日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、ろばなどすべての家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれば、あなたの男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる。あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったが、あなたの神、主が力ある御手と御腕を伸ばしてあなたを導き出されたことを思い起こさねばならない。そのために、あなたの神、主は安息日を守るよう命じられたのである。」(5:12〜15)

 こちらの説明では、わたしたちが休むのは、かつてエジプトで奴隷状態だったイスラエルの人々を神さまが助け出してくださったからだと教えています。主なる神の救いを覚え、それを味わうこと、そのために休みが必要なのだということです。そして、それはわたし個人のことだけではなく、わたしにつながりのあるすべての人にかかわる事柄なのだというのです。

 このように、聖書は休むということに積極的な意味があることを伝えています。わたしたちは、ただ疲れたから休むのでもなく、やることがないから休むのでもありません。神がわたしたちをそのようにおつくりになったから、また神がわたしたちを愛してくださっているから休むのです。

 番組のお聞きの皆さん、そして皆さんのご家族、さらに皆さんとつながりのあるお一人お一人に、主にあるよき休みが与えられますように祈ります。

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