いかがお過ごしですか。新座志木教会の杉山です。
今週はペンテコステについてお話ししてきました。ペンテコステは神の霊が私たちに与えられた記念の日でした。神の霊は私たちの中に入り、私たちを新しく作り直してくださいます。しかしそれは、私たちがそれによって支配されたり、乗っ取られたりするという意味ではありません。むしろ、神の霊は私たちを、より強く自分らしくし、独り立ちさせる、そのような働きをされる方なのです。
旧約聖書のエゼキエル書は、イスラエルの国の一部の人たちが捕らえられ、バビロンに連れていかれた状態で始まっています。囚われの民の一人であったエゼキエルは、ある時、幻としか言いようのない、奇妙な生き物が動き回る、不思議な世界の様子を見ることになります。その世界の中心には神ご自身の栄光の姿がありました。そこでエゼキエルに与えられた最初の言葉は「人の子よ、自分の足で立て、私はあなたに命じる」(エゼ2:1)でした。
神からの言葉を人々に伝えるために選ばれ、出かけていこうとするエゼキエルは、まず自分の足で立つことを神に求められました。現代でも同じかもしれませんが、エゼキエルの時代も、生きやすい、理想的な時代ではありませんでした。その中で神の言葉を語ることもまた、簡単なことではありませんでした。
しかし、そこでひるまずにいるために、最初に神がしてくださったのは、エゼキエルの中に霊を送り、彼をしっかりと立たせることでした。神はご自身と共にある人たちを、聖霊によってしっかりと立つものにしてくださるのです。