おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
岩場に打ち付ける波しぶきを見ていると、波のすさまじいエネルギーを感じます。大きな波に飲まれてしまえば、人間などひとたまりもありません。
新約聖書の中には、大波におびえるキリストの弟子たちの姿が描かれる場面があります。弟子たちの何人かは、漁師でしたから、その漁師たちでさえ舟をコントロールすることができないほど、恐ろしい体験だったということがわかります。その弟子たちをご覧になったキリストは、弟子たちの不信仰を嘆き、波風を静められたとあります。
わたしたちも人生の嵐の中で、おじまどうことがあります。人生の舵取りさえできないほどの恐れに満たされることもあるでしょう。怖いものを怖いと感じるのは決して不信仰ではありません。しかし、そのことが神への信頼からわたしたちを引き離すことがあってはなりません。神は必ず波を静めて希望の港へと導いてくださるお方です。
今朝の御言葉…「主は嵐に働きかけて沈黙させられたので 波はおさまった。彼らは波が静まったので喜び祝い、望みの港に導かれて行った。」詩編107編29節30節