いかがお過ごしですか。三川栄二です。
震災後、仙台の教会が陸前高田で行っている活動に参加させていただきました。仙台から陸前高田に行って十数か所の仮設住宅を廻り支援物資を届ける活動です。向かう場所ではすでにわたしたちの到着を待っていて下さり、お漬物やら手作りのお菓子を用意して、どこでも歓迎していただきました。
その際わたしは無理を言って、「奇跡の一本松」と言われる場所に行かせてもらいました。7万本あった松のうちたった一本だけ残されたその松は、まだ枯れる前ですっくと立っていました。この松を見て命というのはすごいなあと思いました。「命あっての物だね。」と言いますが、生きていてこそなんとかなるものだと思いました。
生きている間にはつらいことや悲しいことに直面しますし、生きる意欲をなくすほど苦しい経験もしますが、生きていればきっと良いこともある、そんなことを考えさせる松でした。その松を見ながら「神に従う人はなつめやしのように茂り、レバノンの杉のようにそびえます。」という聖書の言葉を思い起こしました(詩編93:13)。
わたしたちは東北を忘れていません。東北の一日も早い復興をお祈りしています。