ご機嫌いかがですか、千葉県八千代市にあります勝田台教会の牧師をしております、坂井孝宏と申します。
聖書のルカ福音書の2章に、シメオンという人の印象的な物語が記されています。シメオンという人は、実際には何歳だったのか分からないのですが、大変な老人であったと古くから言われているんですね。
この人は、救い主イエス・キリストに会うまでは決して死なないとのお告げを受けて、そのとおり、まだ生まれて間もない救い主イエス様と出会って、その幼子を抱きしめて、「わたしはこの目で救いを見た」と叫んだのでした。
その時彼は、こんなふうにも言いました。「主よ、今こそあなたは、お言葉通り、この僕を安らかに去らせてくださいます。」こうやって言ったのですね。
神様、あなたは私を安らかに去らせてくださる。こんな風に、魂の平安を得て死んでいくことができる。これ、どういうことでしょうね。
神様という方は、私たちをこんな風に安らかに死なせてくださる、憐れみ深い方なのです。
救い主イエス・キリストをこの腕に抱く時に、私たちは安らかです。いや、私が抱くんじゃなくて、救い主イエス・キリストが、私を抱いてくれます。
主の手に抱かれて、私たちは安らかに生きていくことも、死んでいくこともできるのです。