あさのことば 2016年6月22日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 変えられた人―守銭奴

 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。
 イエス様は、旅をしながら色々な教えをしたり、人々を救ったりしていました。エリコという町を通られたときのことです。そこにザアカイという人がいました。

 聖書では次のように紹介されています。
 「この人は徴税人の頭で、金持ちであった」。
 徴税人、つまり税金を徴収する役人です。当時はこういう人たちは世間から軽蔑され、非難されるような人たちでした。というのも、本来徴収すべき金額に上乗せをしてお金を集め、その上乗せ分を自分のふところに入れていたからです。そういうことが当たり前に行われていたのです。ですから、徴税人というのは金持ちでもある、というわけです。

 そのように、ごまかしてお金をもうけ、人々から軽蔑され非難されるような徴税人のザアカイ、イエス様は声をかけます。そして、旅の途中の宿として、ザアカイの家に泊まります。周りの人々は、罪深い男の家に泊まるというので、苦々しく思います。「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった」。

 しかし、イエス様に泊まっていただいたザアカイの方は、大変に喜びます。そして言います。「主よ、わたしは財産の半分は貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを4倍にして返します」。
 ザアカイは、イエス様と出会うことによって、だまし取ってまでお金を増やす守銭奴から、不正をやめて真面目に生きる人へ、さらには人に施しをするような憐れみ深い人へと変えられたのでした。
 世間の非難、世の中の評判がどうであれ、あるいは不正までもするような人であれ、イエス様によって変えられる、新しい生活になる、そういうことが起こるのです。

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