おはようございます。盛岡教会の久保田証一です。
讃美歌の中に、「慈しみ深き、友なるイエスは」という歌詞で始まる、312番という曲があります。耳にしたことがある方もおられるかもしれません。
救い主イエス・キリストは神の御子ですから、私たち人間とは身分の違うお方、高い天におられた方です。もともと、神としての身分をもっておられたのに、私たちを救うために私たちと同じ人間の身分になられた、と聖書は教えています。
そして、イエス様ご自身も言われました。「わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである」(ヨハネによる福音書15章15節)。
神の子であるお方が、私たちのことを友と呼ぶ、と言ってくださいました。先ほどの讃美歌312番は、このことを歌っています。友ですから、上からあれをしなさい、これをしなさい、と命じるよりも、友の弱さを知っていて、そばに寄り添い、共に歩んでくださる。イエス・キリストというお方は、そのような方なのです。
讃美歌312番は、「友であるイエスは、悩み悲しみに沈んでいる時も、祈りに応えて慰めてくださる」という意味のことを歌っています。友は友でも、神の御子ですから、私たちの祈りをちゃんと聞いてくださる方でもあります。そして慰めをくださる。これほど力強い友は、他にはおりません。皆さんも、慈しみ深いイエス様を友とされますように。