いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
唐突ですが、今この番組を聞いておられる皆様に質問します。あなたはご自分の心を、天使のようだと思われますか、悪魔のようだと思われますか?「そんな大げさな」と言わずに、ちょっと考えてみてください。
「私の心は天使のように清らかだ」と仮に思っている人でも、人前では恥ずかしくて、図々しくて、なかなか言えません。そうであったらいいなあ、と願っていても、むしろ、「いえいえ、私はそんなに立派な人間ではありませんよ」と言われる方が殆どでしょう。
では、その言葉尻を捕らえて、「あなたの心は悪魔のように真っ黒なんですか」と言ったらどうでしょう。言われた人はきっと気を悪くされるでしょう。「失礼な、そこまで言わなくてもいいのに」とぶつぶつ言いながら。
私たちはたいてい次の様に思っています。私には悪いところはたくさんあるけれど、善いところもたくさんある。私の心は天使のように清くはないが、かと言って悪魔のように真っ黒では絶対にない。まあその真ん中あたりかな。そして、心の中で付け加えます。「少し天使寄りにしたいなあ」と。
本当にそうなのでしょうか?人間は天使か悪魔か?と極端な形で考えると、今まで見えなかったものが見えてきます。今週はこの観点から私たちの心について考えていきましょう。