あさのことば 2015年9月21日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

尾崎純(東洋宣教教会牧師)

尾崎純(東洋宣教教会牧師)

メッセージ: 神の眼差し

 いかがお過ごしでしょうか。東京練馬の光が丘にあります東洋宣教教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
 今日ご紹介したいのは、古代の神学者であるエイレナイオスの言葉です。
 「最初の人間が創造されたのは、神が仲間を必要となさったからではない。神は、その限りない愛を示す相手を欲せられたのである。神が私たちに従順をお求めになるのは、神にとって私たちの助力が必要だからではない。神に仕えることによってのみ、私たちがまったき者となることを知っておられるからである」。

 人間の目には、「神が人間を創造なさったこと」は不思議です。ですが、神の目にはこうなんですね。すなわち、「神は、その限りない愛を示す相手を欲せられた」。
 人間の目には、「神への従順を神が求めること」は不思議です。ですが、神の目にはこうなんですね。すなわち、「神に仕えることによってのみ、私たちがまったき者となることを知っておられるから」。

 エイレナイオスは異端と戦った人でしたが、考えてみれば、すべての異端には、共通点があります。それは、神の目よりも人間の目を重んじるということです。そのような思いから、誰も完全には自由ではありません。聖書で罪と言われるのはエゴのことですが、私たちは皆、多かれ少なかれエゴイストだからです。
 けれども、そのような私たちに、神は今も、その限りない愛を示しておられます。その愛には限りがないから、私たちをも愛してくださるのです。その神の愛の眼差しの中を、今日も生きていきましょう。

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