あさのことば 2014年8月18日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 肉と霊-肉の思い

 いかがお過ごしでしょうか、国立聖書教会の野島邦夫です。
 今週のテーマは「肉と霊」です。使徒パウロは言います。「肉」とは「神を知らない人の人間性」のことであり、「霊」とは「神を知っている人の人間性」のことである。二つは完全に対立するものであり、人はどちらかを必ず持つ、と。

 「肉」と「霊」は、まず心のあり方、思いのことです。「霊の思い」とは神と人を愛する思い、「肉の思い」とは神と他人のことは二の次で、まず自分自身を愛する思いです。この思いは本人の意志や向上心を超えています。例えて言えば、こころが傾いているのです。肉の思いを考えましょう。そこでは、人が何かをしようとする時、必ず悪の方に思いが行くのです。丁度、坂道の途中に球を上から落とすと必ず下に向かって転がるように。その意味で、人の意志は自由ではなく縛られています。

 と言っても、すべてのことについて人の意志が自由ではないということではありません。今晩はカレーを食べようか寿司にしようかと考える時、これは自由に決断できます。問題は善悪に、神と人を愛するか愛さないかに、関することです。これからは決して人を怒るまいと決意しても、いったい何時間守れるでしょうか。心が悪に向かって縛られている、と思わないではいられません。人の心は意外と不自由なのです、罪と悪に縛られて。

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