キリストへの時間 2013年9月22日(日)放送 キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

黒田朔(清和学園校長)

黒田朔(清和学園校長)

メッセージ: 勝山すいさんのこと

 皆さんお元気ですか。わたしは清和女子中高等学校の校長、黒田朔と申します。ハワイにある高知城、お城の教会として親しまれているマキキ教会から、昨年の4月、本物の高知城のある高知の県下唯一のミッションスクール、清和女子中高等学校に赴任してまいりました。毎朝のチャペルで「高校生の時に聖書を信じる人生選んでごらん。70越えても、嬉しい人生生きることができるから。」と話しています。

 さて今月は「敬老の日」にちなんで、「素敵な年のとり方」と題してお話をしてまいりました。
 「素敵な年のとり方」と申しますと、わたしはもう年とりすぎて、遅すぎるよ、とおっしゃる方がおられるかもしれません。今朝の勝山すいさんのお話を是非お聞きください。

 ある日、ケアホームにおられた勝山さんを訪ねていた婦人たちから「先生、勝山さんがイエス様を信じ、洗礼を受けたいと言っておられるので一度訪ねてください。」という報告を受けて、勝山さんをお訪ねしました。勝山さんは99歳、いろんな経験を振り返りながら、はっきりとおっしゃいました。「わたしの罪の身代わりとなって十字架で死んでくださったキリストを信じたい。」数日の後、息子さんをはじめ身近な人々に囲まれて洗礼式が行われたんです。洗礼の後、「勝山さん、良かったですね。おめでとうございます。」と言いますと、勝山さんはこう仰ったんです。「真にもってありがたい、神様の恩赦じゃ。」わたしはこんな言葉聞いたことがありませんでした。どんな大罪を犯していても、キリストの十字架の身代わりのゆえに、罪は一切赦され、無罪放免とされる…イエス様を信じた勝山さんはハッキリと救いの確かさを自分のものとし、喜んでいらっしゃったんです。勝山さん、99歳の春の出来事でした。

 それから勝山さんは驚くほど元気になられ、シニアの交わり「のぞみの会」においでになりました。そして、教会の新しいお友達がたくさんできて、楽しんでいらっしゃいました。「こんなに良くして頂いてありがたい。」「こんなにありがたいことを今まで知りませんでした、本当にありがたい。」「ありがたい、ありがたい」というのが勝山さんの口癖となりました。

 やがて、「のぞみの会」に来ることが出来なくなった勝山さんを、103歳の誕生日に老人ホームにお訪ねしました。「イエス様を知り、マキキ教会の家族となれて、本当にわたしは幸せ者です。」と喜ばれる勝山さんに小さなお花を届けたんです。帰り際に勝山さんが言いました。「このお花を廊下に持っていってください。」「どうして?このお花嫌いですか。」「いいえ、花は大好きです。でも、ここに置いたのではわたし一人しか楽しめません。でも廊下に置けば皆さんが楽しめますから。」103歳になって尚、皆さんの楽しみのために、自分の楽しみを後回しにする勝山さんに感動しました。
 
 翌104歳のお誕生日のことも忘れられません。色々楽しいお話をし、帰ろうとした時に「あれ、自分はいま52歳、ちょうど勝山さんの年の半分。勝山さんの年までにはまだこれから、倍もあるのか…」と気がついて、勝山さんにそれを申しますと、勝山さんこうおっしゃったんです。「先生、これからいいこと、沢山ありますよ。」「いいことがたくさんある。」104 歳の勝山さんの言葉にまたまた感動しました。

 あなたはおいくつですか。勝山さんは99歳でイエス様を信じ、「ありがたい、ありがたい」と楽しみながら、106歳の人生を感謝で完成させられました。「もう年ですから…」と年を気にすることはもったいないことです。聖書にこんな言葉があります。イザヤ書46章3節4節です。「わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。胎内にいる時からになわれており、生まれる前から運ばれた者よ。 あなたがたが年をとっても、わたしは同じようにする。あなたがたがしらがになっても、わたしは背負う。わたしはそうしてきたのだ。なお、わたしは運ぼう。わたしは背負って、救い出そう。」(新改訳)
 それじゃまた来週お会いしましょう。ごきげんよう。さようなら。

コントローラ


自動再生されない方はこちらから再生(mp3形式)
Copyright (C) 2013 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.