キリストへの時間 2013年6月9日(日)放送 キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

酒井啓介(宿毛教会牧師)

酒井啓介(宿毛教会牧師)

メッセージ: いつも喜んでいなさい (2)

 おはようございます。宿毛教会の酒井啓介です。
 先週、聖書の言葉をご紹介しました。
 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」

 なぜ「いつも喜んでいなさい」と言えるのかというと、必ず神が働いていて下さっていて、わたしたちにとって最善の恵みを用意して下さるからです。それを信じて、待ち望んでいつも喜んでいるようにと、言われているわけです。では、神の恵みはどこにあるのでしょう。聖書によればイエス・キリストの周囲で鮮やかに表れました。
 今日は、「いつも喜んでいなさい」というお話を、イエス・キリストがなさった出来事を通してお話しさせていただきます。

 イエス・キリストが町から町へ移動する時、大勢の人々がたびたびイエスのもとに集まってきました。当時、有名人になってしまっていましたから、どんな人か知りたい、何か御利益にあやかりたい、不思議な力を見てみたい、いろんな思いで集まってくる人がいました。また、助けを必要とする多くの人も集まってきていました。

 ある時、普段通り大勢の人々が集まってきた時のことです。その人々の中に、ある女性がいました。この女性は、12年間も女性としての病にひどく苦しみ、健康が失われていました。この病が彼女の人生を暗くさせていたのです。女性は、それまでに医者にかかっており、しかも何人もの医者に診てもらったそうです。しかし、大変気の毒なことに、どの医者に診てもらっても治らず、治療費がかさみ、財産を取り崩していました。そして、「この医者なら治るかもしれない、あの医者なら治るかもしれない」と、その都度希望を持つも、結局、全財産を使い果たしても治すことができなかったのです。治療を受けるためのお金は残っていません。「もう治療が受けられない。」「万策尽きた。」そういうあきらめを胸の内に静かにしまって、ほそぼそと生活していたと思われます。
 その彼女のいる町に、イエス・キリストが来たという知らせが入りました。風のたよりで、名前や評判くらいは知っていたことでしょう。
 会おうと思えば、会えるところにいる。イエスが本当に神の子なら、自分のこの病を癒せるんじゃないか。
 そうして、高まる思いを抱きながらイエスの方へ足を向けました。

 彼女の病というのは、人々から避けられる性質の病でしたので、服で身を深く覆って人々に気づかれないように、一緒に混ざって行きました。そしてイエスのところへやってきます。気づかれないように、後ろから近づいていきました。病を癒されたい彼女は、気づかれないようにそっとイエスの服に触れました。彼女は「この方の服にでも触れれば癒していただける」と思ったからです。イエス・キリストが本物の神の子なら、少し触れただけで癒されるはずだ。そう信じて触れた彼女は、たちまち病が癒されてしまい、病の症状が消えてしまったのです。
 彼女は、神の子ならかならず癒していただける。そういう純粋な信仰をもってきただけでした。その純粋な信仰に神は力を表して下さったのです。
 この後でイエス・キリストは言います。「あなたの信仰があなたを救った。安心していきなさい。」
 「あなたの信仰」。その信仰とは、イエス・キリストが神の子であるなら、わたしを助けて下さる、救って下さる、という信仰でした。
 「イエス・キリストが神の子なら、きっとわたしを救ってくれる。」そう本気で信じて、イエス・キリストの名によって祈ってみましょう。そして、神の答えを喜んで待ちましょう。神はあなたを愛しておられます。

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