キリストへの時間 2013年6月2日(日)放送 キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

酒井啓介(宿毛教会牧師)

酒井啓介(宿毛教会牧師)

メッセージ: いつも喜んでいなさい (1)

 おはようございます。宿毛教会の酒井啓介です。
 聖書には次の言葉があります。
 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」(1テサロニケ5:16-18)
 この言葉は多くのクリスチャンに愛されています。きっと周りのクリスチャンに、「いつも喜んでいなさい。」という聖書の言葉を知っていますか、と聞けばほとんどの人が知っています、と答えて下さるでしょう。この言葉は短い言葉です。
 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」

 この言葉はいわば信仰の基本姿勢といってよいものです。実は、2000年前のクリスチャンたちもこの言葉を普段から覚えていたようです。日常的に神へ心を向けるために、いつも思い出す言葉だったのでしょう。思い出す度に、恐らく神の存在や神の働きを認めていたことと思います。そして、非常に身近に神を感じていたのだと思います。

 同じようにこの言葉は、わたしたちの心の思いを神へ向けさせてくれるでしょう。わたしたちが問題に直面した時、心が暗くなったり、不安に襲われたりすることがあります。そこで「いつも喜んでいなさい」という神の言葉は、不思議とわたしたちの心に光を当て、心は軽くなるように励まされます。「いつも喜んでいなさい。」と勧められる根拠は、神の働きがあるからです。神の働きの届かない所はありません。わたしたちの状況はそれぞれいろいろあると思いますが、しかし神を信じる者は、神が働いていて下さるから、最善の恵みを与えて下さるから「いつも喜んでいなさい。」と励まされています。何がどうやってよくなるのか、どうやって問題が解決していくのか、それがわからなくても、神は最善の恵みを与えて下さいます。
 喜びを失い、心を暗くしたままでは、せっかく神の恵みが与えられても気付けないかもしれません。

 聖書では神が与えた恵みが何か、はっきりと書かれています。それはイエス・キリストが地上に来られたということです。
 2000年前にイエス・キリストが神から遣わされた時、多くの人がイエス・キリストについて聞きました。そして二種類の人がいました。自分の抱えている問題を、イエス・キリストに打ち明けて助けを求めた人と、助けを求めなかった人です。助けを求めてイエス・キリストに受け入られた人たちがいかに大きな喜びを与えられたかを、聖書は証言しています。聖書を読んだことのない人は、新約聖書の最初の方の書物で、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネのいずれかを読んでみて下さい。心から助けを求めて来た人をイエス・キリストは拒みませんでした。いろんな苦しみを持った人が集まりました。誰にも助けてもらえない人、もう人生をあきらめた人、自分で自分をどうすることもできない人、また仲間や家族の救いのために助けを求めた権威者たち。心から助けを求めに来る人を、イエス・キリストは救い出していきました。
イエス・キリストは彼らに何度も語りました。「あなたの信仰があなたを救った」。「あなたの罪は赦された」。

 この言葉は、今日も力ある言葉です。「あなたの信仰があなたを救った。」「あなたの罪は許された。」
 今の時代もまた、イエス・キリストの名によって祈るなら、イエス・キリストに出会って語りかけているのと同じです。目には見えなくても、生きて働かれておられ、神は祈りを聞き上げて下さいます。そして、神は喜んで愛する者に働きかけて下さるでしょう。
 ですから、今日の話の最初に戻りますが、「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」という勧めの言葉は、イエス・キリストの名によって、神の大きな恵みが与えられるから、言える言葉なのです。皆さんもこの言葉を心の中に置いてみて下さい。
 「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」

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