あさのことば 2012年4月4日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井献(東京教会牧師)

今井献(東京教会牧師)

メッセージ: 渇く

 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
 今週は、イエス・キリストが十字架におかかりになったことを特別の思いで過ごす受難週です。それゆえ、今日は、キリストの死の場面について考えましょう。
 キリストは、ユダヤ人の手にかかり、ポンテオ・ピラトのもとで、ローマの兵隊たちによって十字架に吊されて死にました。この意味で、キリストは人の手で殺されたといえます。

 しかし、ヨハネ福音書19章28節以下に記されている死の場面を読むと、殺されたのではないキリストの姿が描かれています。「イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたことを知り、『渇く』と言われた。こうして、聖書の言葉が成就した。」とあります。
 聖書の言葉の成就とは、詩編22編16節のみ言葉の成就のことです。詩編22編はキリストの受難を預言する書です。その中では、神と人に捨てられ、身も心もボロボロになり、舌が上顎にはり付くほどに喉がカラカラになる信仰者の姿が描かれています。この人物がメシアであるとされています。そして、この苦難の後に神の救いがもたらされ、世界中の民が神をほめたたえて終わるのが22編です。それゆえ、メシア預言の書と考えられているのです。

 イエス様は、この預言が指し示している神の救いが成就したことを知り、「すべてのことが今や成し遂げられたことを知り、『渇く』と言われた」のです。十字架の出来事は、偶然に起った事件ではなく、神が計画し、キリストが実行した救いの出来事です。どうか聖書を読み、神の救いを受入れてください。

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