あさのことば 2012年1月26日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

野島邦夫(国立聖書教会牧師)

メッセージ: 自慢4.高慢

 いかがお過ごしでしょうか。国立聖書教会の野島邦夫です。
 今週はきっと誰にもある「自慢」という思いについて考えています。今日はその親戚と言っていい「高慢」を考えます。

 「私の自慢の息子」という言葉は聞くことがあっても、「自慢の、隣の家の息子」という言葉は普通聞きません。つまり、自分に近いものでなくては「自慢の種」になりません。近いものであればあるほど、よい「自慢の種」になります。それでは「自分に最も近いもの」とは何でしょうか?家族よりも、自分の所有物よりも自分に近いもの―それは自分自身ですね。自分自身を自慢することを「高慢」といいます。「高慢」は「自慢」が極まったもの、ということができます。

 さて、自分にささやかな「自慢の種」はあることを認めても、そしてそれが心の醜さと結び付いていることを認めても、「あなたは高慢だ」と言われると多くの方がムッとされるでしょう。これはとても興味深いですね。誰でも自分は大切ですが、その大切な自分を自慢している、つまり「高慢」だと言われることは最大の侮辱と感じるのですから。ここには深い宗教心が関係しています。誰でも自分は大切と思っているが、その自分は実は自慢できるようなものではなく、それを自慢する思いは醜いことを、どこかから知らされ、感じているのです。そしてそれは、神からです。

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