櫻井良一（東川口教会牧師）

メッセージ： 神様が与えてくださった今を大切に

　ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。

　イエス･キリストの語られたたとえ話の一つです。あるところにたくさんの畑を持った金持ちがいました。ある年のこと、その金持ちの畑が大豊作となり、たくさんの穀物が収穫されました。そこで彼は、「このままでは穀物をしまっておくところがない」と心配し始めます。彼は古い倉庫を取り壊して、大きな新しい倉庫を建てました。
　そして、彼はすべての穀物を倉庫にしまいこむことが出来、「これで一生、楽しんで暮らすことができるぞ」と喜んだのです。ところが、その金持ちはその日の晩に突然、死んでしまいます。結局、彼が倉庫に貯め込んだものすべては、彼のために何の役にも立たなかったのです。

　わたしたちは将来のことをあまりにも心配するあまり、大切な今という時間を無駄に過ごしてはいないでしょうか。今日という日は二度とは戻ってはきません。だから、将来のことを心配しすぎることは禁物です。むしろ、今の自分にできることをすることが大切なことです。その意味で、金持ちは自分に残された時間を無駄に使ってしまったのです。この金持ちとは違い、神様に与えられている今を大切にする人の人生は、その将来にわたっても神様の豊かな祝福を受けることができるのです。

　聖書の言葉
「しかし神は、『愚かな者よ、今夜、お前の命は取り上げられる。お前が用意した物は、いったいだれのものになるのか』と言われた。」ルカによる福音書12章20節です。

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