いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。
今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。詩編23編4節からです。
「あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖
それがわたしを力づける。」
神様というと、日本ではどのような印象で受け止められているでしょうか。代表的なのが、「触らぬ神にたたりなし」。「願い事や何か特別な事がある時はこちらから出向いてお願いに行くが、普段はあまりかかわりたくない。悪いことを見られて叱られたり、ご機嫌を損ねてたたられたりしたら、かなわないから」。こんな感覚ではないでしょうか。
しかし、この詩人は正反対でした。主なる神が「わたしと共にいてくださる」ことを、喜んでいます。しかも、「鞭」とは狼などと戦って追い払うために使う金属の付いている武器、「杖」は羊を追いたてるためにも用いる棒です。その「鞭」と「杖」を持つような強いお方であられますが、「それがわたしを力づける」とさえ言って、喜んでいます。
この信仰は、よく知らない神にごりやくを期待する日本人の神信仰とは全く違います。主なる真の神は、私たちを正しく裁く正義と真実をも、私たちを守り導いてくださる権威と力をも持っておられます。しかし同時に、私たちに心を寄せてくださる愛と救いの神でもあられます。だから、私たちもこの主なる真の神に心を寄せて信じることができるのであり、ここに救いと喜びがあるのです。