いかがお過ごしですか。草加松原教会の千ヶ崎基です。今週も、神様の御言葉に目を向けながら歩み始めたいと思います。
ルカによる福音書5章12節以下に、イエス様が重い皮膚病にかかった人を癒される話が出てきます。皮膚病を患っていた人は、イエス様を見てひれ伏し、「主よ、御心ならば、わたしを清くすることがおできになります」と願い出ました。
当時、「重い皮膚病にかかっている人」と言うのは、肉体的にも宗教的にも汚れていると見なされる苦しみを負っていました。従って、誰もその人に近づこうとしない。まして、触る人など一人もいません。
しかし、イエス様は、手を差し伸べてその人に触れられたのです。ここでの「触れる」には、「触れたもの同志が結びつく」という意味が込められています。つまり、イエス様が皮膚病の人に「手を触れる」時、完全に清いお方、救い主であるイエス様と結びつくことになるというのです。イエス様は、肉体的にも宗教的にも「汚れた者」として差別され、苦しんでいた人に対し、深い思いやりを持って近づいてくださった。そして、周囲の人々の目を恐れることなく、その身体に触れるほどの愛を持って歩み寄ってくださったのです。
イエス様は、私たちに歩み寄り、共にいて、触れてくださる。そして、ご自分と結び合わせ、イエス様の清さを私たちの中に通わせてくださり、私たちを本当の愛で生かしてくださるのです。