あさのことば 2009年4月15日(水)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

鈴木牧雄(湘南恩寵教会牧師)

メッセージ: 神の前に正しいですか

 いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。今日も最初に、聖書の言葉に耳を傾けたいと思います。マタイによる福音書21章31節からです。

 「イエスは言われた。『はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。なぜなら、ヨハネが来て義の道を示したのに、あなたたちは彼を信ぜず、徴税人や娼婦たちは信じたからだ。』」

 主イエスは、自分は義人と思っていたユダヤの指導者たちに、「徴税人や娼婦や罪人たちの方が神の国に近い」と衝撃的なことをおっしゃいました。私たちも、自分を義人とまでは思っていなくても、世間から後指差されているような人たちよりも「神の国が遠い」と言われたなら、おもしろくありません。主イエスの真意はどこにあったのでしょうか。

 主イエスが私たちにおっしゃりたいことは、人並みになりなさい、できることなら人よりも清く正しくありなさい、ではありません。神の国に入れるか、つまり神の前に正しいかです。なぜなら、そうでなければ、本当には癒されず、心からの平安や喜びが来ないからです。実際に私たちは、あの人よりはマシだと思って自分を「良し」とする考え方をしているので、ストレスが溜まり、心の底には虚しさしか残らないのではないでしょうか。主イエスはそのような私たちに、「いつまでも人と比べてばかりいては、自分をごまかしているだけではないか。早く神の前に立ってまず自分自身を正直に見つめてみなさい」とおっしゃって、心からの癒しと安らぎへと救おうとしてくださっているのです。

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