今年の番組キーワードのひとつは「ことば」。リスナーの皆様は「音声で聴いたり文字放送で読んだり」というように「ことば」を楽しんでくださっています。また、日曜日の礼拝では「説教を聴く」、「聖書を読む」ことが出来ますね。私たちは、毎日言葉をいただいて生きていますから、その日どんな言葉をいただくか、プレゼントするかでその一日が決まってしまったりしますよね。
「言葉をきく」といっても「聞く」「聴く」「訊く」と3種類の漢字がありますから「番組を聴く」と書いていただく時、「14の耳と心でしっかり耳を傾けてくださっているのだ」と感謝します。音声で、「ほほえみポスト」のお便り紹介、「ことばのちょこっとレッスン」を聴きながら楽しんでくださるリスナーと、「生きてる時間」の文字放送を読んでくださる方々がいらっしゃいます。この3つのコーナー全部のご感想メールをいただくと、これがまた本当に嬉しいですね。いつも有難うございます。また私の場合、文字と音声はそっくりではありませんから、そこも面白いとお話しして下さる方もあります。
一日沈黙しているとなんだか具合が悪くなってしまうみたい、とおっしゃる方がありました。「読む」と言っても「音読」や「黙読」がありますね。たった一人でも朝、声を出して聖書を読むと良いですね。300字を1分位のスピードで読んでみる、一日音読15分。かなりの声の体操になるかと思います。あなたの「読み」はどんな形ですか?音読は、呼吸や声、姿勢や健康などの状態も見えてきますからね。
さて、「朗読」はいつでもブームのようです。各地の教室も作品を楽しむ方々で一杯です。何も持たずに誰でも出来るのでいいですね。日本語の意味を辞書で見ますと「内容をくみ取り、感情を込めて読み上げる」とありますね。詩や文学作品の朗読を磨いておられる方々も多いことでしょう。以前から「詩のボクシング」という大会もあって、本当にバラエティ豊かに自分の作品を紹介されていますね。クリスチャンの方々の会もあります。リスナーの青森県Sさんから教えていただきました。以前「小さな朗読会」でよく作品を紹介させていただきました。
「朗読する」というギリシャ語「アナギノースコー」は、文字を見て「知り」声に出したのを聴いてまた「知る」という「二度知る」ことを表す、と以前学びました(日本キリスト改革派教会東部中会機関誌「まじわり」2006年2月号「聖書の読み方いろいろ」榊原康夫著)。声に出すことは本当に有益なのですね。くまだなみこ