小堀　昇（いずみ教会牧師）

メッセージ： 人間の本質

　お元気にお過ごしでしょうか。私は今週一週間、この番組を担当させて頂きます、横浜市旭区にありますいずみ教会牧師の小堀昇と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
　最近、ある本で大変考えさせられる逸話を読みました。
　今アメリカには、「社会に貢献している企業」にのみ、投資を行う会社が150社ほどあるそうです。
　それに対して、2002年にそれとは全く正反対の投資基準を謳い文句にしている会社が現れました。それは、「悪徳投資信託」と呼ばれています。その理念は、「社会的に問題があると言われる企業に投資する」というものであり、その対象となるのは、嗜好品、ギャンブル、軍需産業等だそうです。この投資信託の企画者達は、「人間の暗部や弱点に訴えかける企業は、不況にあっても倒産することはない」、深く確信しているのです。

　ある人は、この悪徳投資信託の元マネージャーですが、彼は新たに、「ゲームとカジノの投資信託」というのを始めました。その経緯を彼は、「悪徳への投資」という本で紹介しているのです。彼の信念は、どんなに不況がやって来たとしても人間の悪癖は治らない、株式市場でどのような事が起こったとしても、人は悪を求め続けるだろうというものでした。このような企業は、ここ5年間で20％以上、成長しているといわれています。
　ここに人間の本質があるのです。

「自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません」聖書は語っています。
　どんなに取り繕っても人間の本質は変えようもありません。私の心の中にも同じ罪があります。しかし、イエス様の十字架によってあなたのどんな罪でも赦されるのです。

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