おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第20編8節、9節の言葉です。
「戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もあるが 我らは、我らの神、主の御名を唱える。彼らは力を失って倒れるが 我らは力に満ちて立ち上がる」
この詩編全体はイスラエル民族が敵と戦う王の勝利を神に願う祈りの詩編です。そういう意味では丸ごと素直にこの詩編を受けとめることは難しいかもしれません。
しかし、この詩編を文字通りの敵国に対する勝利ではなく、人生の勝利と置き換えて読むならば、あらゆる人にとって示唆に富んでいます。
「戦車を誇る者もあり、馬を誇る者もある」
この言葉の「戦車」や「馬」の部分は色々なものに置き換えることができます。実際、その部分は人によって様々なのです。
「経済力を誇る者もあり、容姿の美しさを誇る者もある」ということもあるでしょう。あるいは「頭脳の明晰さを誇る者もあり、体力の強靭なことを誇る者もある」というのでも良いわけです。しかし、その部分がどんなに変わったとしても変わらない部分があります。
「我らは、我らの神、主の御名を唱える。彼らは力を失って倒れるが 我らは力に満ちて立ち上がる」…この部分は変わらないのです。どんな力で人生に勝利を得ようとしているのか、それこそが問題なのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。