熊田なみ子のほほえみトーク 2007年12月11日(火)放送

熊田 なみ子(スタッフ)

熊田 なみ子(スタッフ)

あなたとわたしの生きてる時間 
アンネのバラ−ホロコースト記念館を訪ねて−

 今年10月、福山市に新しい記念館がオープンし訪ねました。庭に「アンネのバラ」が美しく咲きそろって迎えてくれました。「アンネの日記」を読んで心うたれたベルギーの園芸家デルフォルヘさんが、新種のバラにアンネを偲んで「アンネの形見のバラ」と名づけ、スイスに住んでいた父オットーさんにプレゼントしたバラです。愛と平和のシンボルとなって日本でも記念館の庭で咲いています。朱色からオレンジに、そしてピンクへと美しく変わっていくアンネのバラ。私も、アンネの銅像とバラに囲まれた庭で、ひととき平和を祈りました。今日は、そこで見つけた記念カードも特別プレゼントいたします(抽選5名)。

 「ホロコースト」ってどんな意味でしょうか?もともとギリシャ語の「ホロス(すべて)」「コストス(燃やす)」からきている言葉です。「焼き尽くすいけにえ」をあらわす言葉。やがて火による大虐殺をあらわす用語となり、最近では、ナチス・ドイツによる600万人の大虐殺(こども150万人)をあらわす言葉として使われています。
 収容所から家族の中でただ一人生き残ったオットー・フランクさんによって始まった平和を伝える運動が世界中にあり日本でもその志を与えられたクリスチャンたちによって記念館が作られました。アンネの隠れ家の部屋もそっくり残され、私はひとりでたたずんで当時の悲惨な時代を思いました。日記も本物そっくりに復元されています。犠牲者の形見が150点、写真は500点、テープ、ビデオ、本も100点、強制収容所の囚人服、食器、こどもの靴など「どうしてこんなひどいことができるのだろう?」と思う数々の悲惨な出来事が事実として記念館に記録されているのです。

 日本も12月8日、太平洋戦争が始まりました。「人の心の中から悪が出てくる」とアンネも日記に書きました。平和を作り出す秘訣、それはどこにあるのでしょうか?
 クリスマスこそ平和を私たちが知る時です。イエスさまこそ真実の平和なのです。くまだなみこ

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