お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはおっしゃいました。
「わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように」
これはイエス・キリストが弟子たちに教えてくださった「主の祈り」と呼ばれる祈りの中に出てくる言葉です。この主の祈りの五番目の願いは「わたしたちの罪をお赦しください」という祈りです。
「負い目」「負債」というのはユダヤの世界では「罪」を意味する比喩です。罪を犯すということは、神に対して負債を負うのと同じことと考えられていました。
あるときイエス・キリストは「赦し」について、こんなことをお話されました。国王に莫大な借金のある人が、王の憐みによって負債を全額免除されたというのです。ところが、その人は自分にわずかばかりの借金を抱えている人に町でばったり出会って、借金の返済を厳しく迫ったというのです。王はこの様子を見て酷くお怒りになったという話です。
神はこの譬え話のように、実はわたしたちの罪をキリストの救いの御業のゆえに全部赦してくださっているのです。この神の赦しを心から受けいれる人は、自分に罪を犯した者を赦す人でもあるのです。日々赦すことを通して、神の赦しの恵みを味わうことなのです。
きょうのみ言葉・・・「わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように」
マタイによる福音書6章12節