あさのことば 2005年2月1日(火)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: 「二つの終わり」


 いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。

 聖書は、救い主イエス・キリストによって、この世に終りがもたらされると教えています。

 ただ、おもしろいことに、聖書は二種類、いえ二重の終りについて教えています。第1の終りは、イエス・キリストがおいでになった二千年前に始まりました。ペトロの手紙Tの1:20では、今を「この終わりの時代」と呼んでいます。終りの「時代」なのですから、一定の期間を指しています。すなわち、キリストがマリアから生まれてから今までの二千年が終わりの時代であるということです。

 第2の終りは、イエス・キリストが再びおいでになるときのことです。ペトロの手紙Tの1:5では「終りの時」と書いています。時代ではありません。終りの時です。

 終りの時代と終りの時は、どう違うのでしょうか。小学校6年生になったとき、担任の先生から「君たちは、いよいよ最終学年になった。」と言われた覚えはありませんか。最終ではあっても、すぐに卒業式になるのではなく、1年間という猶予がありましたね。そして、卒業式の日には、「今日が最後の日です」と先生はおっしゃったのではないでしょうか。

 これと似ていて、イエス様が処女マリアを通しておいでになり、十字架にお掛かりになったとき、時代がはっきりと変わり、終わりの時代になったのです。キリストが生まれて、すでに二千年がたちましたが、なお三千年続こうが、四千年続こうが、今はもう終わりの時代です。

 神の救いは、救い主イエス・キリストをおいて他にはありません。神の救いのご計画が余すところなくキリストにおいて明らかにされたことにより、終わりの時代が始まりました。

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