いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書の中にもっとも大切な戒めとして知られているものがあります。
「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」
当たり前のことかもしれませんが、「体を尽くして」とは言わずに「心を尽くして」といわれています。「体を尽くして」と言ってしまうと、体が病気の人は神を愛せなないような印象を受けるかもしれません。ところが、「心を尽くして」といえば、体が弱っても、神を愛することはできるという希望が持てます。
あるいは、「体を尽くして神を愛せよ」といわれれば、熱狂的過ぎはしないかと、ちょっとひいてしまいます。しかし、「心を尽くして神を愛せよ」といわれれば、なんとかできそうな気もします。
ところがよくよく考えてみると、心を尽くして神を愛するというのは、体を尽くして何かをするよりももっと難しいことに気がつきます。体は嫌々でもそれなりの仕事をこなします。体力を全部使い果たすまで動かすこともできるでしょう。しかし、「心を尽くして」となると、そう簡単ではありません。体力が有り余っていても、心がここになければ、神を愛することさえできなくなります。そもそも、愛と言うものは心を尽くしてこそまっとうできるものだからです。
きょうのみ言葉・・・「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」旧約聖書申命記6章5節