いかがお過ごしでいらっしゃいますか。ラジオ牧師の山下正雄です。
「心」と言うものが一体どこにあるのか、これは不思議な感覚です。あらゆる民族を調べたわけではありませんが、日本人も西洋人も素朴に胸の辺りに心はあると感じているようです。つま先や指先でないことはもちろんのこと、頭にさえ心のありかを感じるということはありません。しかし、その体の中に感じる心も、ときとして、「心ここにあらず」の状態になって、どこか違うところへ行ってしまうこともあります。
心と体は区別されながら、心が体に与える影響はとても大きなものがあります。心に心配事があれば十分に睡眠がとれなくなったり、食欲も落ちてしまい、ついには体を壊してしまうこともあります。こうした心と体の関係は、誰もが素朴に感じていることに違いありません。
旧約聖書にも、こんな言葉が記されています。
「穏やかな心は肉体を生かし、激情は骨を腐らせる」
しかし、心が肉体を生かしも滅ぼしもすることを誰もが感じていながら、体を生かす穏やかな心になる術をなかなか身につけられないのが人間です。思い煩ったり、動揺したり、激しく怒ったり、人間の心は何と波立つことの多いことでしょうか。
主イエス・キリストは「わたしは平安をあなたがたに残し、わたしの平安を与える」とおっしゃいます。イエス・キリストから平安な心をいただいて心身ともに健全な生き方ができるようにと願います。
きょうのみ言葉・・・「穏やかな心は肉体を生かし、激情は骨を腐らせる」旧約聖書箴言14章30節