2008年12月28日(日)神のものは神に(ルカ20:25)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「それならば、皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」(ルカ20:25)

これはイエス・キリストを罠にかけようとした意地の悪い質問に答えた言葉です。その意地悪な質問とは、ローマ皇帝に税金を払うことは聖書の教えに照らして、正しいことなのかと言うものでした。
もし、ローマ皇帝に税金を払うことは聖書の教えに反していると答えれば、ローマ帝国に対する反逆者として、たちどころに訴えられてしまいます。逆にローマ皇帝に税金を支払うことは聖書の教えだと答えれば、ローマの重税に喘ぐユダヤの民衆からはそっぽを向かれてしまいます。どちらの答えをしても、相手の思うつぼです。

そこでイエス・キリストはローマの貨幣を持ってこさせ、そこに刻まれているのは誰の肖像と銘かと問いかけたのです。ローマ皇帝の肖像と銘が刻まれているものはローマ皇帝に返すべきではないかと、悪意ある質問を上手にかわしたのです。
しかし、そればかりではありません。イエス・キリストはおっしゃいました。「神のものは神に返しなさい」。
そうです、人間はみな神のかたちをもったものなのです。うわべだけで神に仕えるのではなく、心からの献身をイエス・キリストは問いかけていらっしゃるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。