2008年11月9日(日)見えると言い張る罪(ヨハネ9:41)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「見えなかったのであれば、罪はなかったであろう。しかし、今、『見える』とあなたたちは言っている。だから、あなたたちの罪は残る。」(ヨハネ9:41)

キリストが一人の盲人の目を開かれた時の話です。その人は目が開かれたというばかりではなく、心の目も明らかにされて、キリストを信じるようになったのです。
それで、キリストは「わたしがこの世に来たのは、裁くためである。こうして、見えない者は見えるようになり、見える者は見えないようになる」(ヨハネ9:39)とおっしゃいました。
ところが、この話を聞いていた人々の中に、イエスの言葉に反発を感じる人たちがいたのです。まるで、自分たちは心の目が閉ざされていて、神を見ることもできない人間のように侮辱されたと思ったのです。
しかし、その高慢な思いにこそ問題があったのです。自分を正しいとする思い、自分はあのような人間とは違うと人を蔑む心、そうした思いや心こそ自分の本当の姿を見えなくしているのです。
いえ、見えないのであればそれを治していただくこともできるでしょう。しかし、自分の本当の姿を見ようとしないのであれば、それを治していただくことも難しいのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。