2008年11月2日(日)人の命を支えるもの(ルカ12:15)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい。有り余るほど物を持っていても、人の命は財産によってどうすることもできないからである。」(ルカ12:15)
これは、ある人が相続争いの調停をイエス・キリストに訴え出たことがきっかけで語られた言葉です。
なるほど、人の命と言うものは財産の多い少ないで決まるものではありません。どんな大金持ちでも突然襲ってくる死をお金で回避することはできません。しかし、財産の多い少ないで暮らし向きが楽になったり、苦しくなったりするいうのも事実です。そうであればこそ、人は楽な暮らしを求めて貪欲にも財産を増やすことに熱心になります。そして、いつしか財産の多さが命の安全を保障すると思い込み始めてしまうのです。
その愚かな思い込みに対してイエス・キリストは警告を発しているのです。いえ、思い込みのつけが本人だけに回ってくるのであれば、自業自得と他人を笑ってすますこともできるでしょう。しかし、貪欲のつけは周りに生きる人々にも及ぶのです。
イエス・キリストはおっしゃいました。
「自分のために富を積んでも、神の前に豊かにならない者はこのとおりだ。」(ルカ12:21)
神の前に豊かに生きるとき、自分も周りも豊かに生きることができるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。