2008年10月26日(日)黄金律(マタイ7:12)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」(マタイ7:12)
このイエスの言葉はゴールデンルール、黄金律として知られている有名な言葉です。控え目な日本人には「されて嫌なことは人にもするな」という言い方の方がピンと来るかもしれません。
「されて嫌なこと」というのは、非常に分かりやすものです。逆に「自分にして欲しいと思うこと」、これもわかりやすいと言えば分かりやすいのですが、しかし、それを相手が望んでいるかどうかとなると、答えはそう簡単ではなくなります。ややもすれば黄金律は大きなお節介に終わってしまいます。
しかし、黄金律が求めていることは、何かをしないことでは決してありません。人を愛するとは、何かをしないことで十分なのではなく、何かをすることで完成するものなのです。その何かが何であるのかを絶えず考えながら生きることを黄金律は求めているのです。
人に何かしてもらいたいと思う心、それは自分への関心です。人に何かをしてあげたいと思う心、それは他者への関心です。自分への関心から他者への関心へと絶えず心の方向を変えることを黄金律は求めているのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。