2008年9月21日(日)サタン、引き下がれ(マルコ8:33)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている。」(マルコ8:33)
これは弟子のペトロを叱っておっしゃった言葉です。キリストの言葉の中でも随分厳しい言葉のひとつです。いえ、人に向かってサタン呼ばわりすることなど、感情に流されやすいわたしたちでさえもほとんどしないことです。そこまでイエス・キリストを失望させたことは何だったのでしょうか。
それは、ご自分の身に起ろうとしていることを告げた言葉を、ペトロがあからさまに否定したからでした。確かにペトロにとってはメシアが十字架で苦しみを受けるなどあってはならない話でした。ペトロでなくても、そこに居合わせた人なら、誰もがそう思ったことでしょう。
しかし、神のことを思わず、人間のことを思うその考えを、サタン的だとイエス・キリストはおっしゃるのです。
神からイエスに与えられた救い主としての使命は、決して英雄になることではなかったのです。力で何かをねじ伏せて、勝利を得ることでもなかったのです。
人の救いのためにキリストが栄光のすべてを投げ出し、ついには命さえも差し出す方法で、神は人を救うことを良しとされたのです。この十字架のメシアを、まことの救い主と信じる信仰が大切なのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。