2008年8月17日(日)わたしは世の光(ヨハネ8:12)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」(ヨハネ8:12)
この言葉には「世の中とはどういうものであるのか」という前提があります。この言葉の意味を味わうためには「この世は暗闇だ」という深い洞察が必要です。この世は暗闇なので光を必要としているということなのです。
確かに、世の中まんざらでもないことを数え上げれば、いくつもあるかもしれません。しかし、それでも全体を見渡せばこの世は暗闇に覆われているのです。それは、「この世」という得体の知れない化物が闇なのではありません。この世に生きる私たち人間の心が罪という闇に覆われているのです。人間の心に暗闇が巣くっているので、人間の住むこの世も闇なのです。そのことに気がついてこそイエス・キリストのこの言葉の大切さを味わうことができるのです。
イエス・キリストはこの暗き世に輝く光です。それはわたしたちの足元を照らす光です。真っ暗な中で手探り状態のわたしたちに進むべき道を示す光です。この光がなければ、正しく目的地にたどり着くことができないのです。いえ、目的地がどこなのかもわからないのです。
どうか暗闇の支配するこの世にあって、あなたもキリストの光に照らされて歩むことができますように。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。