2008年8月10日(日)赦されているのだから(ルカ6:37)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。」(ルカ6:37)
キリスト教の生き方には大きな前提があります。それは聖書の神の恵みがいつもわたしたちに先立っているという前提です。わたしたちが神を愛する前から、神の愛がわたしたちに注がれているのです。誰かの罪を赦すべきかどうかと思っているわたしたちのことを、神はすでに赦して受け容れてくださっているのです。
このように神の無条件の恵みの中に生かされているのですから、そのように神の恵みの中に生きることが期待されているのです。実に天の父なる神は、憐み深いお方なのです。
自分自身が赦されている罪人なのですから、誰かを罪人だと決め付けてはいけないのです。自分が神の恵みによって赦されているのですから、自分に対して犯された誰かの罪も赦すようにと勧められているのです。
先立つ神の恵みを受け取ることで、わたしたちの生き方に対する考え方も変わるのです。自分に対する神の恵みを数えることで、他者との関係も豊かにされていくのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。