2008年7月6日(日)心をどこに置くか(マタイ6:19-21)

おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。

「あなたがたは地上に富を積んではならない。そこでは、虫が食ったり、さび付いたりするし、また、盗人が忍び込んで盗み出したりする。富は、天に積みなさい。そこでは、虫が食うことも、さび付くこともなく、また、盗人が忍び込むことも盗み出すこともない。」(マタイ6:19-20)

ここでキリストがおっしゃっているのは、同じ宝物を地上に積むか天上に積むかという議論ではありません。地上で蓄えることの富と天上に蓄えることのできる富とは自ずと違うのです。ここで問われていることは、わたしたちにとって宝といえるものが、この地上のものなのか、それとも天上のものなのか、そのことが問題なのです。ですからイエス・キリストは続けて「あなたの富のあるところに、あなたの心もあるのだ。」(マタイ6:21)とおっしゃるのです。

地上に富を積む者の心は地上のことに興味と関心があります。天に宝を積む者の心は天上のことに興味と関心があるのです。わたしたちは心を天上にあらしめようとしているのか、それともこの地上のことでいっぱいいっぱいにしようとしているのか、そこが大きな問題です。
神によって造られた人間は神のいらっしゃる天に関心を抱いてこそ人間らしく生きることができるのです。
それではきょうもあなたの上に主イエス・キリストの恵みが豊かにありますように。