2007年12月2日(日)平和があるように(詩編122:8)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第122編8節の言葉です。
「わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。 『あなたのうちに平和があるように』。」
きょうの詩編は「都へ上る歌」という表題がついた詩編です。都エルサレムには神の宮があり、人々は定められた時に都に巡礼の旅をしました。きょうの詩編はいよいよ都にたどり着き、エルサレムの城門に足を踏み入れた時の感動を歌い上げています。
この詩編の作者は都エルサレムに来て、兄弟や友たちのために平和を祈ります。平和を意味するヘブライ語はシャロームです。このシャロームと言う言葉はユダヤの挨拶の言葉でもあり。また、都エルサレムの名前の由来でもあります。サレムの町、平和の町で兄弟や友のために平和を祈り求めているのです。
ヘブライ語のシャロームという言葉はただ単に戦いがないと言う意味の「平和」だけではありません。心の平安を含めた順調さ、健在さを意味する言葉です。神とわたしたちの間にあるシャロームは「救い」と言うのに等しい意味合いを持ちます。
きょうからキリスト教会では待降節に入ります。メシアとしてお生まれになるイエス・キリストこそまことのシャロームをお与え下さる平和の君なのです。
それではきょうもあなたの上に主のシャロームが豊かにありますように。