2007年11月18日(日)御業はいかにおびただしいことか(詩編104:24)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第104編24節の言葉です。
「主よ、御業はいかにおびただしいことか。 あなたはすべてを知恵によって成し遂げられた。 地はお造りになったものに満ちている」
聖書をまったく読まないで、ただ自然と歴史とを観察しただけで、人はまことの神を知ることができるのでしょうか。この問いは、長年キリスト教会の中で議論されて来ました。それは罪ある目に、果たして神は正しく映るのかという議論でもあります。
しかし、そうした難しい議論とは裏腹に、聖書の中には自然と歴史に表れた神の恵みや慈しみを歌い上げた歌が実に数多くあります。しばし疑いの心を離れて、純真にその歌に耳を傾けてみることは大切です。
詩編の作者は自然と歴史の中に神の力強い御手の働きを見てとります。その御手の働きの中に神の慈しみ深さを感じています。それは偶然や運命と言う恐ろしさに決して支配されない神の力強さと愛です。
人間の目には偶然と思えること、運命と思えることはたくさんあります。そのために人生を諦めたり嘆いたりすることの多いものです。しかし、信仰の目をもった詩編の作者は、その背後にも働いて下さる神の慈しみと知恵とを感じているのです。その神の知恵と慈しみに心を留めるとき、不安から解放され、豊かな平安の中で人生を楽しむことができるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。