2007年8月12日(日)悔いる心(詩編51:19)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第51編19節の言葉です。
「しかし、神の求めるいけにえは打ち砕かれた霊。 打ち砕かれ悔いる心を 神よ、あなたは侮られません。」
この詩編51編は悔い改めの詩編としてとても有名な詩編です。言い伝えによれば、この詩編はダビデが犯した大きな罪がその背景にあります。その罪とは自分の兵士をわざと激戦地に送り込み、殺してしまった罪です。いえ、そればかりではありません。その人殺しの罪は自分の犯した別の罪を覆い隠すための手段だったのです。自分の不倫が発覚しないようにと、何も知らない不倫相手の夫をわざと戦死するように仕向けたのです。王の権力を悪用し、自己保身のために善良で忠実な民の命を奪ったのです。この極悪非道の王に果たして救いはあるのでしょうか。何をしても償うことができないほど大きな罪です。
この詩編の作者は確かに自分では何も解決できない罪人です。けれども、自分を超えた神の憐みをひたすら求めて、解決の道を神にまったく委ねているのです。神だけが罪を贖い、人の心を清くすることのできるお方であると信じて疑わないからです。
罪を悔いる心のあるところに、神は豊かな憐みと赦しをもたらしてくださいます。打ち砕かれ悔いる心を神は決して侮られません。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。