2007年6月24日(日)あなたを見出しうる間に(詩編32:6)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第32編6節の言葉です。
「あなたの慈しみに生きる人は皆 あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。」
この詩編32編は悔い改めの詩編としてとても有名な詩編です。そこには罪を告白しないでいるときの苦悩と、神に罪を告白して豊かな赦しをいただいた喜びが記されています。
先ほどご紹介した言葉はこの詩編の丁度真ん中辺りに出てくる言葉です。
「あなたの慈しみに生きる人は皆 あなたを見いだしうる間にあなたに祈ります。」
神の慈しみに生きる人とは敬虔な信仰者を表す言葉です。聖書の世界ではいつも神の慈しみが信仰に先立っています。信仰者とは神の慈しみに頼り、応えて生きていく者なのです。その敬虔な信仰者は皆神に罪の赦しを祈り求める者です。罪は人間の頑張りによって赦されるのではありません。また罪は人間が自分を上手にだましながら付き合っていくものでもないのです。まことの神を信じる者はそのことを誰よりもよく知っているので、真っ先に神に赦しを求めて祈ります。ただし、それは神を見出すことのできるうちに限られるのです。神が忍耐をもってわたしたちを受け止めてくださっているこの恵みのときに、自分の罪を神に告白しましょう。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。