2007年6月17日(日)死の陰の谷を行くときも(詩編23:4)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第23編4節の言葉です。
「死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。 あなたがわたしと共にいてくださる。 あなたの鞭、あなたの杖 それがわたしを力づける。」
今までに何度となくクリスチャンのお葬式に参列したことがあります。そのうちの何度かはこの詩編23編から葬儀のお話がなされました。そして、それは亡くなったその人たちの大好きだった聖書の箇所でもあったのです。
この詩編23編は数ある詩編の中でも、特別に有名で、美しい詩編です。神を羊飼いに例え、その羊飼いに養われる者の幸いを歌った詩編です。
人生のただ中で「死」に直面するということは、どんなに信仰深い人であっても、直ちにそれ受け入れることができるものではありません。どんなに日ごろ死への備えの出来ている人であっても、突然差し迫ってくる死には動揺を隠し切ることはできません。いったい、人は何によって死への恐れから解放され、平安な気持ちでそのときをすごすことができるようになるのでしょうか。
この詩編の作者にとって、そして、それはこの詩編23編の愛読者にとってもそうなのですが、まことの羊飼いである神が、たとえ死の陰の谷を行くときにも、わたしと共にいてくださるからです。そう確信しているからです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。