2007年5月13日(日)偶像が人にもたらすもの(詩編115:8)
おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第115編8節の言葉です。
「偶像を造り、それに依り頼む者は 皆、偶像と同じようになる」
聖書の中でまことの神はしばしば偶像と比べられます。まことの神が生ける神であるのに対して、真ならざる神は死せる神、偶像であるといわれます。そして、きょう取り上げた詩編は偶像の特徴を描いて、こう述べています。
「国々の偶像は金銀にすぎず 人間の手が造ったもの。口があっても話せず 目があっても見えない。耳があっても聞こえず 鼻があってもかぐことができない。手があってもつかめず 足があっても歩けず 喉があっても声を出せない。」
つまり、偶像とは結局のところ人間を超えることができないということなのです。人間を超えることのできない神々を生み出してはそれにより頼む人間の愚かさをこの詩編は描いているのです。しかも、その愚かさの極みは「偶像を造り、それに依り頼む者は 皆、偶像と同じようになる」と描かれます。
人間にはまことの神から与えられた目も口も鼻もあり、手も足もあって、本来はそれらを働かせて生きる生き物です。しかし、偶像崇拝に陥る人間の愚かさは、そうした神から与えられた賜物を無意味にしてしまうものなのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。